みなさんこんばんは^^
私は本を読むことがありますが、多くは金融に関する本を比較的多く読んでいると思います。あとは農業に関することから始まっていろんなジャンルを読んでいます。もちろんまだまったく読んだことのないジャンルはたくさんあります。
限られた時間の中で本を読んでいっているのでどうしてもある程度は好みの本を選んでいきますのでこの辺りはしょうがないのかと思います。が、いろんなジャンルを貪欲に読んでいきたいとは思っていますね。ただ、そのような本を読むと眠たくなる可能性があるのは避けられないです。
さて、今回は金融の話になるのかどうかはわかりませんが、私の中では金融知識の一環になるのかなと思い読みました。本自体はお知り合いの方のおすすめで貸していただいた本です。本についてお話ができる人がいるということは幸せなことですね^^
今日の紹介する本は
「詐欺の帝王」溝口敦です。
帯に書いてあるのは
「オレオレ詐欺」「未公開株勧誘」「ヤミ金」etc.「業界の頂点を極めた男」が明かした裏社会のシノギ驚愕の手口。ということで裏社会のお話です。また内容紹介の抜粋をしてみますと
溝口敦氏といえば、泣く子も黙る極道取材の第一人者。その溝口氏が、裏社会について取材を進めるうち、つい四年前まで詐欺業界の周辺で「オレオレ詐欺の帝王」といわれていた本藤彰(仮名)なる人物と出会いました。
本藤は、名門私大に在学中からイベントサークルがらみのビジネスで金儲けのコツをつかみ、集団レイプ事件を起こした早大スーパー・フリーの主宰者・和田真一郎のケツモチ的存在でもありました。卒業後、一度は大手広告会社につとめますが、退社して闇金融を開業したのを契機に、詐欺の世界で名を轟かせはじめます。
オレオレ詐欺の草創期に荒稼ぎしただけではなく、ワンクリック詐欺、未公開株詐欺、社債詐欺、そしてイラク・ディナール詐欺と、彼が率いるグループの業務は、〝詐欺のデパート〟といっていいほど多岐にわたっていました。
そんな「帝王」が「罪滅ぼしの気持ち」もあって、溝口氏に〝シノギ〟の実態を赤裸々に語ったのです。
詐欺師たちはいかなる手口を使い、どんな人間を嵌めるのか? なぜ被害者が後を絶たないのか?――現代日本の〝闇〟を暴く力作です。
となっています。まさに現代日本の闇を暴いた力作です。
この本を読んでオレオレ詐欺などの道に入っていく人たちはいろんな背景があるのですが、単に若い時に道を外れた人や怖い道に入った人がやっているだけではないようです。ごく普通に大学に進学していく若い人たちがやっていたりと、多岐にわたっています。
なぜかやることが暴力に訴えるわけでなく、血生ぐさいはまれな話で通常は電話でのやりとりで完結するだけのことが多いので、角度をかえると普通デスクワークの仕事の延長みたいなものです。昔、私の知り合いが広告掲載を獲得する会社に入ったことがありますが、そこは朝からずっと企業の名簿をめくりながら広告を掲載してもらえませんかと電話をする仕事だったそうです。
そんな仕事がオレオレや闇金やシステム詐欺に変わっただけです。あとは道徳の問題だけになります。だからといって許される行為ではありません。こういった詐欺はなくならないといけないのです。が、しかし現実的には著者はこの件についてはこう締めています。
詐欺師の周りには詐欺師と同じ価値観(カネに色はついていない、カネはカネだ)を持つ者たちが無数に存在する。そういうものたちが詐欺師を守り、詐欺師を免罪している。詐欺師を取り巻く社会も同じようにして貧しく、理由を問わず、ただ財を得ることがうれしいのだ。かくしてシステム詐欺師はここ当分の間、隆盛を続けると見なければなるまい。
ということになっています。人間に欲というものがあるかぎり、詐欺はなくならないのでしょうね。
この本を読むことでこの世界のことを本の少しでも学ぶことができます。この世界もどのタイミングで足を洗うのかとても難しいようでシビアな世界なんだと感じました。
ちなみにお金の動く量はごく一般の人々の想像をこえるような金額が動いているのにはびっくりです。こんなのを体験すると中毒になるのでしょうね。
詐欺にひっかるのは要するに日本では金融に対する教育がまったくなされていないのが詐欺にあいやすい一つの要因だとも言っています。金融知識は大事なんですね。
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