未来予想~2020年石油超大国になるアメリカ 日高義樹~

みなさんこんばんは^^

栗が落ちつつありますが、その話は次回ということで今回はこれ

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2020年石油超大国になるアメリカ/日高義樹 です。

この本はタイトルでわかるようにこれからのちにアメリカが石油大国になるというお話。
この根拠については昨今よくいわれているシェールガス革命について書いてあります。

アメリカから産出されるシェールオイルが、そのうちに、アメリカで消費するガス、石油を賄えるぐらい産出されていくことによって、アメリカは中近東に依存しなくても済む。また、輸出をしていくことでさらに国内にお金が入り込んでくる。貿易赤字から一気に貿易黒字へとなるのだ。

では、なぜ輸出すると成功するのか?
中近東やロシア等々から、他国が購入するルートがほぼ完了している中、わざわざアメリカから購入する意味があるのかといいますと、

一つ目は治安の問題。
現在、石油の多くを依存している中近東は、とても国としての治安が悪い、あのエジプトですら現在は不安定な状態になっている。そんなところからリスクを冒してまで購入するよりも、国の不安定さがないアメリカから購入する方が断然安全、安心というわけ。

二つ目は、価格の問題。
価格が現在、日本が中近東からガスの仕入れとのちにアメリカから仕入れるとの価格を見てみるとなんと現在の半値近くで購入が可能になるという計算のようです。実際には、他の国も価格を合わせてくるとおもわれるのでどうなるかわかりませんが・・。

などなど、アメリカから購入する方が断然お得というのを書いてあります。
なるほどと納得することが多々あります。

ではライバルの中国はどうなのかといいますと、
現在中国は資源輸入国となっています。そして、あちこちで中国マネーを投入して、資源確保をしています。
その中国にシェールガスがあるのかどうかといいますと、結構あるようですが、
問題が場所と技術的なものがあって難しいようです。

と、石油とシェールガスを取り巻くお話が前半にはありますが、なんと中盤から後半にかけては軍事バランスの話がたらたらと続き、タイトルからどんどん離れていくような気がしましたがそれはそれでかなり詳しく分析していて面白いですよ。

ただ、一つ予想が外れるかもしれないのが、アメリカはもはや自国の石油ガスが調達の目途が立つので中近東に目を向ける必要がなくなりつつあり、軍事行動をとることは考えにくいだろうとのこと。

う~ん、現在シリアの情勢が緊迫していますがどうなることやら・・・。
もし、介入することになったらどうなることやら、またガソリンがあがるのでしょうね^^;

しかしこの本読んだら、これから強くなるドルでも買おうかと考えてしまったのは私だけでしょうか・・。

ちなみに似たようなお話で経済のみで詳しく知りたい方はこちらの「シェール革命後の世界勢力図」

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がおすすめです。こちらも経済を分析して世界の国々がどうなるのか予測しています。やはりここでも中国はホットな話題ですね。

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