ここ最近、行事や出張が重なって、なかなか家でゆっくりとする時間がありません。
これはこれで充実してていいことなんですけどね。畑が草まみれになっているのをどうにかしないといけません。
出光興産と言えば、私にとってはウルトラマンのイメージがありまして、その前はとんねるずかな~。ちなみに私の生活圏には出光SSがあまりなくて余りなじみのないものでした。
今回の本が「海賊とよばれた男」百田尚樹です。
この本の内容が、出光興産の創始者のお話。はじまりが終戦直後の日本。そしてこの荒廃した日本にのこた国岡商店、何も仕事もなくいまからどうしていくのか考えなくてはならない状態の中、
自分のころで手一杯の状態であろう中、国岡は全ての従業員の首をきることはしないと役員の反対の中きっぱりといいきる。
いきなり、がつんと心をうってくる話が来ます。この先も妻とのやりとり等々みていくうちにまだ始まって少しだというのに、何度も泣いてしまいました。このほんの上下巻を読み終えた後、
この本が本屋大賞1位をとったのもうなずけます。
とにかくこの男スケールが違います。こんな人が本当に今のこの日本に存在するのか?もし存在するのなら、一度あってみたいと思わせる人ですね。
まぁ見方によっては、定年なし、タイムカードなし、首切りなし、組合なしですから、紙一重でブラック企業突入みないなところもあるという考えもありますけどね。
この国岡社長は信念が強い、役員が忠告してもまったく意に介さないところもありますし、行動が破天荒な感じもうけるところもありますが、スケールの違いということでオッケーにしておきましょう。
また、この本を通じて、石油というものがいかにその時代に必要とされてきたのかわかりますし、太平洋戦争が資源戦争でもあったのもわかりましたし歴史を学べます。
いろいろ社員と会社の関係については話がつきませんが、一つほど
出来の悪い社員については国岡はこう答えています。
「国岡商店も現在は店員が三千人を超えた。それくらいの数になると、はっきり言って出来の悪い店員も出てくる。これは仕方ない。どこの家でも、家族の中にひとりくらいはできの悪いのがいるだろう」
「出来が悪いというだけで家族の縁を切ることがないように、国岡商店も首にしない。むしろそういう店員をいかにして教育していくかということが会社の使命ではないかと思っている。できの悪い社員を辞めさせ
すぐれた社員ばかりでやっていく これを少数精鋭主義と呼んで尊重する風潮もあるが、そんなものは私に言わせれば、単なる利己主義である。」
賛否両論でしょうがここまでいいきるのがすごいと思います。
社長さんにもサラリーマンさんにも読んでほしい1冊です。この1冊でいろんなことが学べると思います。
もしよろしければぽちっとお願いします。
にほんブログ村
農業・畜産 ブログランキングへ